「練習へのモチベーションをどうやって保っていますか?」と聞かれることが時々あります。そこで今回は、ドラム歴28年の僕がどうやってモチベーションを保っているのかをお話しします。
結論から言うと、練習へのモチベーションを保つコツは2つ。「ドラマーとしての自分の居場所を見つけること」と、「ドラムがなくても死なない」と割り切ることです。詳しく解説しますね。
ドラマーとしての自分の居場所を見つける
もういきなり結論なんですが、モチベーションを保つためには、できるだけ「自分がドラマーとして必要とされる場所」に身を置くことが大切です。
一人で楽しむのもアリですが、やはりドラムはアンサンブルの楽器。人間関係の中に飛び込んでこそ、モチベーションも生まれるというものです。
僕の例で言えば。ドラムを始めたての高校生の頃、僕はバンドがやりたいけどドラムがいなくて困っている友達がいないか、ありとあらゆるツテを使って探しました。自分の「ドラマーとしての居場所」を必死で見つけたわけです(男子校だった僕にとっては、近所の女子校の女の子とバンドを組むというのはメチャクチャ大きな動機でした・・・)。
20代はプロを目指して必死だったので、求められなくても「俺にやらせてください!」と押しかけて行ったものですが(笑)30代からは講師として必要としてくれる人が現れ、また居場所ができました。現在も、わかりやすく教えるために日々練習です。
ちなみに、モチベーションを上げる努力は不要です。ドラマーとしての居場所を見つけて、淡々と役割をこなし続ける。ドライに聞こえるかもしれませんが、これが継続するための最強の方法です。変にモチベーションを上げても、数日経てば絶対に下がりますからね・・・。
居場所の見つけ方
「そうは言っても、どうやって居場所を見つけたら良いかわからない」という声が聞こえてきそうです。そんなあなたに、とっておきの方法を教えましょう。
それは「動画を公開すること」。
顔出しは必要ありません。内容も凝ったものは必要なくて、ただの練習の記録でOK。わざわざYouTubeでなくても、ツイッターでもインスタでもどこでもOK。もちろんスマホで全然OK!
恥ずかしい?大丈夫。あなたに興味がある人以外、誰も見ませんから(笑)
動画の目的は人に見せることではなくて、世界の中に自分の居場所を確保すること。動画をアップすれば、インターネット空間に自分の「居場所」が一つ生まれる。これが何よりも大切なことなんですよ。
小さくてもいいので、動画という自分の「居場所」を作りましょう。そのうち「居場所」に寄ってくる人が現れて、メンバーも見つかりますよ。
ドラムがなくても死なない
とはいえ、誰だって、いつも前向きに頑張れるとは限りません。人間ですから「もうやめよう」となってしまう時期だってあります。
そんな時に大切なのが「ドラムがなくても死なない」と割り切ることです。
活動が上手くいかない時期は必ずあります。そんな時に「ドラマーとしての自分」に執着し過ぎると、自分の居場所がますます無くなっていくような感覚に襲われます。気分は落ち込み、自分には価値がない・・・みたいな思考に陥ることになります。これはいけません。
そんな時、再びドラムと向き合うエネルギーを生み出すには「ドラムがなくても、自分の存在には価値がある」と信じ切ること。一旦ドラムと距離を置いて、ドラマーになる前の自分に戻ってみるんです。すると・・・「やっぱり、ドラム叩きたいなあ」ってなるんですよ(笑)
まとめ
以上、モチベーションを保つコツでした。
行き詰まった時に参考になったら嬉しいです。
ではまた。