新型コロナウイルスの感染が広がり、ライブやセミナーが次々と中止に。オリンピックも延期になりましたね。これまで当たり前と思っていたことが当たり前でなくなり、ものすごいスピードで状況が変化しています。
僕は講師業ですが、仕事をする上で当たり前の「人に会う」という行為を控えなければならないとなると、これはもう仕事のやり方を根本から見直さないといけません。
そもそも、そんなに詰め込んで働く必要があるのか?いったい自分はどれくらいの金額を稼げば幸せなのか?
「自分はどんな時に幸せを感じるのか?」
そんなことを、いま一度見直す機会なのかなと思っています。
競争の価値観
昭和51年生まれの僕は、「幸せになるには競争に勝たねばならない」という価値観の中で育ってきました。「誰かが得をすれば、その分自分は損をする」「欲しいものを手に入れるためには、他の人に勝たなければならない」という価値観ですね。
たとえば「受験戦争」なんかはその典型です。「良い大学から良い企業に就職して安定した職業につくのが幸せ」という価値観はかつて一般的でしたが、これにも「定員が決まっているポジションを勝ち取らなければ幸せになれない」という前提の思考があるわけです。
昭和〜平成にかけては、とかく「勝ち組」「負け組」という分け方で幸せを定義する風潮があったように思います。
ところが、令和になって状況は大きく変わりました。「競争ありき」の価値観は役目を終え、いよいよ時代遅れになってきました。
娘の小学校の卒業式でも、担任の先生が最後に送ってくれた言葉は「幸せになれ!」でした。僕の時代の定番は「頑張れ!」でしたから、この違いは大きいです。
シェアの価値観
「競争ありき」の価値観が終わり、代わりに登場したのが「シェア」の価値観です。
「競争」の世界では、自分が持っているものは人にあげると減っていきました。ところが新しい「シェア」の世界では、自分のものを人にあげると、なんと「2倍」に増えるんです。
100をシェアすると、自分も100、相手も100。合計「200」になるのがシェアの世界です。
物質的な豊かさよりも、情報やエネルギーの豊かさが大切になる令和においては、このシェアの価値観がますます大切になってくると僕は考えています。
シェアの影響
平成までは、限りあるものを分けあうために「競争」が必要でした。
令和からは、「シェア」することでエネルギーを増やしていく時代です。
このパラダイムシフトは、世の中全体に深く関わっていると思います。
たとえば教育だったら、受験に勝つことよりも人の役に立つこと、お金を稼ぐことを教える。
音楽業界だったら、限られたテレビの仕事を取り合う時代は終わり。個人が自らファンを開拓し、お金の流れを作っていける。ドラム講師の僕も、情報をシェアして増やすことによって、個人でファンを獲得しています。
たぶん、エネルギー源とかも変わると思います。石油などの限りある資源に頼らず、宇宙エネルギーみたいな無尽蔵なものを活用できるようになるでしょう。「エネルギー資源は有限である」という前提が変われば、経済の仕組みも変わりますね。
そうなれば、お金のあり方も変わっていくはず。コロナショックで大不況が始まっていますが、たぶん資本主義そのものがひっくり返るでしょう。
そうなった時に、どんな仕事の仕方が幸せなのか。
僕はひとまずドラムが上手になれる情報をシェアしまくって、楽しみの輪を広げていきます。お金は・・・適度についてくるでしょう(笑)
理想論?
いやいや。必ずそうなるはず。