新型コロナへの対応でレッスンの自粛が続いています。
既存の生徒さんにはメールや通話で随時アドバイスを差し上げていますが、身体に触れたり、触れてもらったりができないのはもどかしいところ。
触れることで伝わる情報は膨大で、お互いの状態が一瞬でわかります。力の抜け具合、動きのタイミング、心理的な緊張の度合いなど、けっこう深いところまで一瞬でわかる。
この手の情報は言語化できないし、映像で見ても、感覚が共有できていない人には伝わりません。だからこそ対面のレッスンに価値があるんですよね。
しかしこの状況ではそうも言っていられないので、オンラインで伝える方法を今まで以上に模索しています。最低限の条件として、双方向の通信であれば何とかなりそうだなという手応えですね。
動きのペース、大きさ、強さなどの条件を同じにして身体を使い、同じ動きが出来ているかをリアルタイムで確認しながら進めればいけそうです。
何人かの生徒さんに実験させてもらっていますが、練習台とスマホさえあればかなり深いところまで伝えられます。むしろドラムセットを使わない分、地味な動きの奥にある感覚まで掘り下げることができるメリットもありますね。
ただし、動きを細かく管理するために口うるさくなりますが(笑)
触れるという行為は、大きく捉えれば「波長を合わせる」こと。一対一で腰を据えて会話ができる環境さえ用意できれば、声、音、呼吸のペースなどを使うことで、けっこう良いところまでいけそうです。
今まではマンツーマンのレッスンがそれをする場所でした。ワークショップで集団でやるのも、全員が共鳴しあう良さがありました。
しかし、今は通信が発達している。電波を介して人間の波長を合わせていくことだって出来るはず。
コロナが収束したら、なんて言ってると干上がってしまいますからね(笑)
この状況を逆手にとって、今しかできないことをしてやろうと目論んでいます。