こんにちは!山北です。
ドラムって単なる強弱だけじゃなくて、音色変化がすごく大事な楽器です。
最近はゲームのドラムマニアや電子ドラムからスタートするドラマーさんも多いのですが、ここは是非知っておいてほしいなと思うところです。
皆さんは「音色変化」って聞くと、どんな音を想像しますか?
シンバル一枚、タイコ一つで色んな音色を
クラッシュシンバルを例にしてみましょうか。
スティックを目一杯振り回して「パシャーン!」と叩くのと
ゆっくり押し込むように「こわーん」と鳴らすのとでは
全然違った音になるのはイメージできますよね。
シンバル一枚でも色々な音が出せるっていうのは
シンプルなだけに奥が深い
アコースティック楽器の醍醐味(^^)
で、実はこうした音色変化は
ライドやハイハットといった金物全般、
さらにはスネアやタムなどの
タイコ類でも出来るんです。
遠近感のあるタムのアクセントや
消え入るようなゴーストノートなど
単なる強弱だけでなく
音色変化のスキルがあると
表現の幅がグッと広がりますね。
スティックは楽器である
打楽器の音色は、スティックそのものの鳴りで決まります。
基本的に、スティックを解放すればするほど
楽器は素直に鳴ります。
スティックの鳴りが止まっていると
楽器の音も詰まりますが、
スティックを上手にホールドすれば
きれいなアクセント音を鳴らすことも出来ます。
いろんなタッチがあるんですが・・・
ギタリストに例えると、ピックの持ち方一つで
「クリーントーン」と「ディストーション」
を使い分けるみたいな感じですね。
エフェクターに頼らず
タッチのみで音色を変える世界です。
支点を作るとクリーントーンが出せない
実はこうしたタッチの変化を実現するには、
支点を作って振り回しちゃダメなんです。
支点を作って振り回すストロークでは
どうしてもスティックの鳴りが止まってしまい
クリーントーンが出せません。
支点をぼかした状態で
スティックの全体がバウンスする状態を作ることによって、
はじめてクリーントーンが生まれます。
その合間に、ホールドした「歪み音」を効果的に加えていく。
これが、遠近感のある演奏のコツです。
ボールを使って説明しているこちらの動画も参考にしてみてください。