「基礎から応用へ」ってホンマ?

2019年1月10日

「応用は、基礎の延長線上にある」
これは間違いではないが、ちょっと足りない。

実際に演奏するという「経験」がなければ、いくら基礎を積み上げても「応用」にならないからだ。「役に立たない」と言い換えてもいい。

では、基礎を練習する目的は何だろう?
僕の場合は「人と関係するため」だ。

15歳でドラムを始めたのは、近所の女子高の子とバンドが組みたかったから。ドラムを通じて、年齢や学校を超えた友達がたくさん出来た。そうして交流が広がっていくのが嬉しくて益々ドラムの練習に没頭した。

人に聴いてもらう「経験」を通じて、その時々でどんな基礎が自分に必要なのかを考え、手探りで練習していった。そんな高校生の頃の試行錯誤は、今の自分の土台になっている。当時はyoutubeもなく、適度に情報が少なかったこともむしろ良かったかもしれない。ミスリードもあったが、本物を見分ける目を養うことができたと考えれば、無駄は一つもない。

とにかく「聴いてもらう」ことが大切だ。ライブやコンサートはもちろん、自分の音を録音したものを誰かに聴いてもらったり、最近なら動画をWeb上にアップしてみるのでも良い。手段はたくさんある。

もっと言えば、音を聴いてもらえなくても「自分はドラムをやっているんだ」と人に話すだけでも良い。

ドラムを通じて、人との関係を作っていくこと。
関係性の中でフィードバックを得て、その時々で自分が取り組むべき課題を見つけていくこと。

そこには教科書通りの順番はない。
100人いれば100通りの「経験」がある。

その時々の経験から課題を見つけ、基礎を充実させていく。
課題を見つけるセンスを磨くことが大切だ。

日々の一つ一つの経験、それ自体が「応用」だ。

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