ダブルストロークのやり方、ロールの粒が揃わない原因と対策

「ダブルストロークの粒が揃わない・・・」というお悩みはとても多いです。特にフロアタムなど、リバウンドの少ない場所では難しいですよね。

僕自身もダブルストロークの粒を揃えるためには色々な方法を試し、本当に長い時間をかけてきました。今回はそんな僕の経験を踏まえて、ダブルストロークのお悩みを解決するためのヒントをお伝えします。

ダブルストロークには2種類のやり方がある

ダブルストロークには大きく分けて2つのやり方があり、それぞれに特徴があります。
一つは、リバウンドを活かす方法。
もう一つは、リバウンドに頼らない方法です。

まずは次の動画をご覧ください。

この動画について、さらに詳しく説明していきますね。

リバウンドを活かしたダブルストローク

一般的に説明されているのは、リバウンドを活かす方法ですね。こんな感じの叩き方です。

僕も最初はこのように習い、練習をしてきました。

しかし後になって気づいたのですが、この方法は、ある意味で「練習パッド限定」の方法だったのです。ローピッチのスネアやフロアタムなど、リバウンドが少ない場所ではどうしても2打目が弱くなってしまうのですね。

・・・悩みました。

ダブルストロークロールの粒が揃わないのは、この「2打目が弱い」というのが主な原因です。ハイハットのエッジもリバウンドが少なめですので、このやり方は通用しません。速い8ビートなど、リバウンドに頼る奏法のままで無理に対応しようとすると、腕が疲れてしまう結果になります。

さて、どうしたものか・・・。

リバウンドに頼らないダブルストローク

他にも色々と行き詰まっていた僕はモーラー奏法を学び、その過程で「リバウンドに頼らなくてもスティックを動かせる」ということがわかってきました。そしてドラムセットを自在に鳴らしきるための、もう一つのダブルストロークのやり方を知ったのです。

それが、リバウンドに頼らないダブルストローク。基本的な動きはこんな感じです。

先ほどとの違い、わかりますか?
先ほどは1打目のリバウンドを「放ったらかし」にしていたのに対し、今回はリバウンドを指で積極的に拾って「管理」をしているというところ。これが一番の違い、とても重要なポイントになります。

このスティック操作をマスターすれば、ハイハットのエッジでの刻みや、フロアタムの高速連打など、様々な場面で応用ができるのです。

リバウンドに頼らないダブルストロークのやり方

ではやり方を解説します。指の使い方と、肩~肘の使い方の2つの要素に分けて解説していきます。

1.指の使い方

リバウンドがない状態でもスティックを動かすためには、「指先がスティックに吸い付いた状態を常に保つ」という考え方をします。つまり、スティックのバウンド、動きに合わせて、指の形を柔軟に変化させ続けるということです。
動きのイメージ動画です。動画ではわかりやすいように、ボールを使って動きを示してみました。

音が出たらスティックは即座に上を向き、手もそれについて行きます。これがそのまま、次の2打の準備になるという仕組みです。

2.肩〜肘の使い方

指を柔軟に使うためには、前腕部(肘から先)がリラックスできていなければなりません。そこで大切になるのが「肩関節」や「肩甲骨」の動きです。

このような動きをスティックワークに応用します。より体幹に近い部分を使うことで、前腕~手先の仕事量を減らし、指をやわらかく使えるようにしてやるわけです。

こんな動きでは遅すぎる!と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫。実は肩関節と言うのは、結構な速さで動かすことができるんです。こんなふうに・・・

もちろん訓練は必要ですが、ぜひ試してみて頂きたい動きの一つです。

肩の動きを利用すれば、前腕部や指の動きを少なくすることができます。その結果、手がリラックスして、スティックの動きに柔軟に指先を追従させることが可能になってくるわけです。

(余談ですが、整体の観点から言うと、自律神経のバランスが崩れている人は筋肉の緊張が抜けにくかったり、反対に力が入りにくかったりすることがあります。ここでは深く触れませんが、精神的な要素も大切だということもお忘れなく^^)

1と2を合体!

1と2の動きを組み合わせると、ダブルストロークロールの粒を揃えることも容易になりますし、リバウンドが全くない場所でもダブルストロークロールが可能になります。次の動画では、肩甲骨の上げ下げや体重移動も加えてタム回しを行なっています。

自宅での練習法

僕は自宅では、折り畳んだ布や枕を叩く練習を時々しています。

これはスティックの動きを指先で「管理」するための、とても良い練習になります。あのバディリッチも枕を叩いて練習していたという逸話がありますが、おそらくこういう感覚だったのではないかと想像します。

ただし、くれぐれも「リストを鍛える」という発想では行わないでくださいね。腱鞘炎の原因になりますので・・・。

まとめ

リバウンドに頼り切った奏法だけでは、ドラムセットの全体に対応することはできません。タム類やオープンハイハットなどもしっかり鳴らしたい人は、是非リバウンドに頼らない、指先を吸い付ける奏法にもチャレンジしてみてください。

習得には時間がかかりますが、より豊かな音色表現、タッチの調整にもつながる重要な技術になります。特にジャズ系、ポップス系の方はドラミング全体に関わってきますので、研究されることを強くオススメします。

実際にジェフポーカロ、バディ・リッチなどはこの吸い付き系のグリップをメインにして演奏しており、他とは一線を画するダイナミクスと音色変化を実現しています。特にジェフポーカロの教則映像は非常に参考になりますので、ぜひ研究されてみてください。

以上、ダブルストロークのやり方についてでした。参考になれば幸いです。

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