去年から小学校のPTA会長をしている。
「柄にもなく」とはこのことだ。

小学校は塾通いで休みまくり、中学、高校も授業をサボっては繁華街に繰り出したりティッシュ配りのバイトをしたりしていた、模範とは程遠い僕が・・・である。
特に高校の時などは、授業に出ても着いていけなかったのでとにかく寝て(灘高の授業は高度過ぎた・・・)、養った英気を全てドラムにあてていた。

それはさておき、とにかく引き受けてしまったのだから仕方がない。行事があれば出席するし、先生方や保護者の前で挨拶もする。さすがに一年やると少しずつ慣れてきた。慣れの力はすごい。

先日は六年生を送る祝賀会だった。まず校長先生がお祝いの言葉を述べられ、次に僕。うちの小学校は私立受験の人数が都内でも特に多く、親御さんもおそらく高学歴の方が多い。そんな中で、僕ごときドロップアウト組みが何をか言わんや・・・である。

児童は本当に優秀だ。挨拶もきちんとできるし、大人顔負けのスピーチをする子もざらにいる。さあ、なんと言ってやろうか・・・と考えた結果、「言葉の力」の話をした。

言葉といっても、漢字や諺をたくさん覚えてください、という類の話ではない。「自分の気持ちを言葉にできる人になってください」という主旨だ。

勉強ができる子は、もちろん言葉も良く知っている。だからこそ陥りやすいのが、大人が喜ぶ言葉を使いすぎてしまうという状況だ。借りてきた言葉を使うほうが大人の評価が得られ、自分の言葉を発した時には評価が得られない。そんな子供が多いのではないかと感じているのだ。だからそんな話題にした。

自分の気持ちを言葉にする力は、大人にとっても大切だ。もちろん言ってはいけない場面、言わない方が表面的には世渡り上手になれる場面もあるだろう。しかし長い目で見ると、本当の気持ちを隠せば隠すほど、自分が苦しくなっていく。

小学六年生は、これから人生の選択をしていくべき年齢にさしかかる。自分の言葉で話す力を養うことは、そのまま自分の人生を生きることにつながると信じる。

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