グラッドストーン奏法とは

モーラー奏法とグラッドストーン奏法の違いについて動画で解説してみました。

グラッドストーン奏法とは

ビリー・グラッドストーン(Billy Gladstone)という人が考えた奏法です。以下の理由でレッスンに取り入れています。

  • 指先、特に小指のある感覚を得るのに役立つ
  • 外回転の感覚を得るためのトレーニングにもなる

しくみ・特徴

モーラー奏法が体の構造から考えた奏法だとすると、グラッドストーン奏法はスティックの動きから考えた奏法といえます。以下の特徴があります。

  • リバウンドを活かし、アップストロークを行わない=下向きの力だけを使う
  • ほとんど指だけを使う
  • ドラム・コー、マーチングの分野では多数派

利点

  • 均一な、いわゆる「粒のそろった音」
  • 大音量を求めなければ、モーラー奏法よりハイスピードな演奏が可能

欠点

  • 音色が均一なので、裏を返せば表現力に欠ける
  • 音量を上げることができない

    理由:
    音量を上げるには、手首や腕を使わざるを得ない
    ⇒手首や腕を使うと、遠心力が発生する
    ⇒遠心力が発生すると、スティックを握ることになる
    ⇒結果、奏法そのものが変わってしまう

  • 打点の移動という発想がないので、ドラムセットに応用するには限界あり

モーラー奏法との関係

モーラー奏法では

  • 指を伸ばしながら内旋・回内
  • 指を曲げながら外旋・回外

なので数打に一回しか指を曲げませんが、グラッドストーン奏法では必ず一打ごとに指を曲げますので両者の共存は物理的に無理です。しかし、瞬間・瞬間で切り替えて使うことはできますね。たとえば

タタタ | タタタ

というような時。

アクセントは右手、モーラーで表情をつける。弱音は左手の3つ打ち、グラッドストーンで均一に・・・という具合です。もちろん、モーラーの3つ打ちでさらに表情をつけたいときもあるでしょう。考えるより先に、無意識レベルで表現に応じた奏法を選べると理想的ですね。