「フリーグリップ」を取り入れる

フリーグリップは私がモーラー奏法を習った K’s music で考えられた用語・概念で、多くの一流ドラマーの奏法に共通する技術です。グリップの名前というよりは「一連の動作をひとまとめにした呼び名」といったほうがよいかもしれません。

支点を固定して振る奏法と比較すると、格段に表現力が豊かになります。ぜひマスターされることをオススメします。

コンセプト

手の本来の可動範囲を最大限に活かし、自然な動きで豊かな音色、スピード、パワー、コントロールを実現する。

しくみ

スティック全体を真下に投げ、跳ね返りを受ける。手をぶらぶらさせる動きにスティックを「同期」させ、指先がスティックに吸い付いた状態をキープする。支点を固定しないため、別名「支点移動グリップ」とも呼ばれる。

特徴

ショットの時にスティックを握らないので、力みが抜ける。
脱力できるので、腕の重みが生かせる。
上達すると、しゃっ骨・とう骨のコントロールが「指先導」で出来るようになる。

見た目

スティックが手に吸い付いて見える。
ショットの瞬間だけ、指がすばやく伸びる。
手についた水をはらうような動き。(ジム・チェイピンの説明)

脱力と、その先にあるもの

ただ脱力するだけでは指までフニャフニャになってしまい、力が伝わらず、コントロールも失ってしまう。
インパクトの瞬間にスティックから伝わる刺激で起こる筋肉や腱の「反射」を活用し、瞬間的に指が「張る」ようにすると、より高度なコントロールが可能になる。

指を「張る」感覚を確認する方法

1.指を反らす
2.反らす力を抜かないまま、指をゆっくり曲げていく

「張る」とは、伸ばす力と曲げる力が拮抗した(ぶつかりあった)状態をつくること。スティックからの刺激で反射的に「張る」反応が起こせるように、脱力、リラックスした状態で臨むことが大切。